中華圏第一の富豪とされる李嘉誠氏は9日、和記黄埔有限公司と長江実業(集団)有限公司の事業を合併すると発表した。これを好材料視され、12日の市場では、両社の株に買いが殺到し、株価が約15%上昇した。各大手研究機関がこのほど発表した報告書は、李氏が率いる「長和系」の統合に対して、全般的に楽観的な態度を示した。13日付中国証券報が伝えた。
ただ、統合が純資産に直ちにプラスの効果をもたらすことはないとの指摘もある。株式仲介・投資銀行グループの「CLSA Asia-Pacific Markets」は、今回の統合では一定の費用が発生するが、企業にとってはまったく資産価値の増加がもたらされないと分析した。しかし、長期的に見ると、今回の統合は新会社の事業発展を促すことになるという見方が根強い。
「中国証券報」より2015年1月13日