もちろん、6600億ドルという投資額は世界に占める割合はわずか2.5%、米国の約一割に相当し、中国の海外純資産も日本の約半分しかないという事実にも目を背くべきではない。量を見るだけでもかなり長い道のりがある一方、対外投資の質の面にはさらに大きな差がある。中国の対外直接投資は依然として初級発展段階にあり、引続き努力する必要がある。対外投資の質を一層重視し、中国企業のグローバルマネジメント力を着実にレベルアップし、対外進出能力を高め、進出による中国経済の構造調整を促進しなくてはならない。
昨年、中国は対外投資分野を大きく改革し、一部の国・地域や業界を除き、一律登録制を実行し、企業の海外投資が一層スムーズになった。また、アフリカ連合と「アフリカの国・地域を跨ぐインフラ整備協力パートナーシップ」を結び、アフリカとの航空協力計画を制定し、アフリカとの航空ネットワークの整備を積極的に推進している。さらに政府間の協力強化、海外における経済貿易提携園区の建設推進、対外経済グループ進出への支援といった面でも大きな進展を遂げた。2015年、アフリカインフラ投資銀行の設立を控えるが、シルクロード基金も企業の対外投資の大きな好材料となる。
企業の対外投資の主要地位の確立推進に従い、企業対外投資エネルギーは一層触発され、対外投資は引続き急増ペースを保つことになる。商務部は、今後5年間の中国の対外投資率は10%以上維持し、引続き世界投資大国の列で推移すると見込んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月26日