中国の習近平国家主席は10日午前、自らが率いる中央財経指導小組の第6回会議を招集し、京津冀(北京・天津・河北)の一体化発展計画綱領について審議を行った。このことは「京津冀一体化に関する全体計画」が近く発表され、京津冀の一体化戦略が実質的な運営段階に入ることを意味するものとして受け取られている。
民生証券研究所の管所長は「昨年12月26日に開催された京津冀一体化業務推進会議のテーマは、政府の同計画に対する1年間の総括と今年(15年)の業務を展望であった。今年の政府の戦略としては『地域の協力』というテーマが大きく掲げられており、その目玉が『海と陸のシルクロード』と『京津冀の一体化』である」との見方を示した。
国泰君安の任チーフアナリストは「今年2月は、昨年に習主席が『京津冀の一体化』を打ち出してちょうど1年を迎える。このことはグランドデザインの第1段階から実地段階という第2段階に入ることを意味しており、同地域はここ数年の間に大きく変貌を遂げる」と見解を示した。