▽一番ばつが悪いのは誰だろうか?
このようなばつの悪い状況を前にして、最も恥ずかしいと思うべき人は誰だろうか。
まず品質の問題について考えてみると、中国の基準はなぜ日本より低い水準にとどまるのだろうか。便座だけではない。食べるものから着るもの、使うもの、乗るものまで、さまざまな産業の中国製品の基準は国際基準を下回る。もしかして中国人は無理に国産品を使っているのだろうか。中国の多くの産業では政策をうち出す時に「外に厳しく内に甘い」、「外には高く内には低い」といった現象がよくみられる。「関連部門」は国内企業に対しても外資系企業に対しても同じ対応をする必要があるのではないか。
次に価格の問題について考えてみると、国内で生産された同水準の便座でも、中国で買えば価格は日本の2倍になる。よく海外に行く人は、日本や韓国や東南アジアで、タバコ、アルコール、衣類、靴、帽子などを買い、価格が国内よりも安いだけでなく、本物であることを保証してくれる。どうしてそうなるのか。これにも「関連部門」の回答が必要だ。