「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」は今年の中国両会期間中の人気話題だった。そして、まもなく開催される博鰲(ボアオ)アジアフォーラムはこの国家戦略に更なる話題性をもたらすことだろう。
上海証券報の記者が権威筋から得た情報によると、3月26日から29日にかけて行われる博鰲アジアフォーラムは「一帯一路」を対外的に宣伝する上で重要な窓口になる可能性がある。参加する関連方面はフォーラム期間中に重要な経済協力合意書に調印することになる。
権威筋はさらに、まもなく打ち出される「一帯一路」戦略計画には詳細な大型プロジェクトのリストが含まれており、今後数年間に調印し、着工するプロジェクトが計画されている。これらプロジェクトは鉄道、道路、エネルギー、情報、産業パークなどの分野に及び、合計で数百件に上る。2015年に新規着工を目指すプロジェクトのうち、中国周辺の友好近隣国におけるプロジェクトがメインになっており、中南アジア方面の中国・タジキスタン道路第二期、カラコルム道路、グワーダル港などのプロジェクトが相次ぎ発表される見込みだ。
その権威筋はさらに、「上記『一帯一路』大型プロジェクトのリストには具体的なプロジェクトが詳細に示され、実施関連部門や企業も明記される。プロジェクトはカザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、パキスタンなど周辺諸国に集中する」と明らかにした。国内では、新疆ウイグル族自治区はこれらプロジェクトと最も密接な関係のある地域となり、中国の対外開放の最前線になる、と全国両会期間中に全国人民大会代表・新疆ウイグル族自治区のザカール主席が感慨深く話した。