自由貿易区が「バージョン2.0」に突入、改革開放を後押し

自由貿易区が「バージョン2.0」に突入、改革開放を後押し。

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発信時間: 2015-03-26 11:29:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

各界の予想通り、24日に開かれた中国共産党中央政治局会議は、広東・天津・福建自由貿易試験区に関する全体案、上海自由貿易試験区の改革開放のさらなる深化に関する案を議決した。これは中国自由貿易試験区が正式に「バージョン2.0」に突入したことを意味する。この措置は、推進中の新たな改革に対して、深い意義を持つ。

上海自由貿易試験区は設立当初、複製・普及可能な経験を模索し、全国範囲の広範な「移植」を実現するという目標を決定した。社内は過去1年余りに渡り、中国の各種制度の革新的改革の要衝・試験田になった。「ネガティブリスト」をはじめ、投資・貿易、金融、サービスの改革が相次いで打ち出され、市場の「法により禁じられていなければ可能」という理念が国内で樹立された。この推進を受け、自由貿易試験区内に新設される企業数が激増した。これは中央政府が各界の予想する時期よりも早く、自由貿易試験区を拡張する主な駆動力となった。中央政府は今回の広東省、天津市、福建省の自由貿易試験区の設立許可によって、上海自由貿易試験区の経験を複製・普及させるという当初の目標に再言及したほか、「自由貿易試験区の建設目的は、新たな改革開放の推進であり、その他の目的はない」という明確な合図を送った。

中国商務部の高虎城部長は、「広東省、天津市、福建省に3つの自由貿易試験区を設立することで、上海自由貿易試験区の試験との相互補完と比較対照が可能になる。関連する改革開放の措置の効果、および複製・普及の可能性を十分に検証し、改革の全面的な深化および開放拡大の新たな手段を模索し、新たな経験を蓄積できる」と明言していた。これは上海の一般的な模索と比べ、広東・天津・福建は地方色に基づき自由貿易試験区の差別化された模索を進め、より大規模な改革開放の道を探れることを意味する。

具体的に見ていくと、環渤海地区に位置する天津市は北京・天津・河北一体化、「一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)」戦略に基づき、実体経済とファイナンス・リースを発展させることができる。福建省は地理的優位により、台湾との貿易を発展させ、台湾資本への開放を拡大できる。広東省は香港・マカオに照準を合わせ、広東・香港・マカオの協力、地域連動型発展を強化できる。

広東・天津・福建は上海自由貿易試験区のこれまでの模索を基礎とし、さらに一歩踏み出すことができる。例えば未だ道長きネガティブリストのさらなる模索と調整、管理措置の透明性向上などで進展を目指すことができる。拡張後の上海自由貿易試験区は、慎重な金融改革における金利市場化、為替管理の開放、人民元資本勘定の開放などにおいて、力強く推進する空間を手にする。

2015年は改革の全面的な深化の重要な年だ。中央政府がすでに発表している改革の日程表と合わせて見ると、今回の自由貿易試験区の急速な拡張は、指導者の改革開放の推進加速に向けた決意の強さと切実な願いが浮き彫りになる。自由貿易試験区の建設が全面的に展開される中、新たな改革開放の波が生じようとしている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月26日

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