中国は現在、十分なインフラ整備の経験と資金を蓄積している。アジア諸国がインフラ発展の需要を持つことも明らかになっている。アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立は、中国の大国の責任を示した。今年のボアオ・アジアフォーラムは、AIIBの設立をさらに促進する。これに貿易障壁の削減などが加わり、同フォーラムはアジア諸国が「求同存異(小異を残して大同に就く)、休戚与共(苦楽を共にして一致協力する)、開放と包容、ウィンウィン、共同発展」の運命共同体の意識の醸成を促す。
習主席はかつて、「中国は周辺諸国を外交政策の優先的な方向性とする。親(親密)・誠(誠実)・恵(恩恵)・容(包容)の理念を実践し、相互連結を通じてアジアの隣国により多くの公共財をもたらす。各国が中国の発展の列車に便乗することを歓迎する」と表明した。AIIBおよび「シルクロード基金」の設立、鳴り物入りで宣伝されている「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の構想、ボアオ・アジアフォーラムの主催などは、周辺諸国との相互接続を強化しており、世界に対して中国の「親・誠・恵・容」という外交理念を示している。
苦楽に関する過去・現在・未来は、中国と周辺諸国を運命共同体として結びつけている。ボアオ・アジアフォーラムの開催をきっかけとし、各国が「親・誠・恵・容」の理念を実践し、相互接続のパートナーシップを深化し、運命共同体を構築できれば、ウィンウィンの中で新たな経済成長点を形成し、「中国の夢」と「アジアの夢」の翼を並べ一斉に飛び立たせることができる。またアジアの地域経済に力強い原動力を注ぎ込み、高度に繁栄し相互に依存する新たなアジアを構築することができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月27日