中国国有商業銀行大手の中国銀行は30日に発表した「2015年第2四半期経済金融展望報告」の中で、中国第2四半期のGDP成長率を7.2%前後、CPI上昇率を1.3%前後と予想した。預金準備率については、今後2―3回実施されるとの見通しが示された。31日付中国証券報が伝えた。
同報告によると、預金準備金が外貨買い入れポジションの増減を相殺し、マネタリーベース規模のコントロールで力を発揮し続けている。外貨買い入れポジションが減少した場合には、預金準備率の引き下げが中央銀行の流動性の不足を補う相殺的手段となる。預金準備率の引き下げは、今後2―3回実施される見通しだという。
また、2015年の人民元建て貸付の増加率が2014年を下回ることはなく、13―14%の間となる。人民元建て新規貸付は、10―11兆元の間となることが予想されている。
「中国証券報」より2015年3月31日