環境改善は北京・天津・河北省共同発展の重点任務である。河北省環境保護庁の長官である陳国鷹氏は、今後河北省は大気汚染の科学的改善を強化し、共同環境改善において突出した地域になると意気込む。具体的には、他の研究機関と共同で「大気汚染改善三か年(2015~2017)行動計画」を策定している。排気ガス削減対策を集中的に行い、8つの排気ガス削減プロジェクトを実施する。構造調整を継続して推進し、改善速度を上げていく。全省環境保護検査を組織し、汚染を食い止める。違法行為は厳罰に処し、厳しい監査により不作為や乱れた行為をなくす。
交通一体化や環境保護、産業の協調的結合に関して専門家は、政府と市場の区分を明確にするべきだと指摘している。市場を主役とし、政府は後押しする役割を担うべきである。華夏新供給経済学研究院院長の賈康氏は、政府と市場が互いに影響し合う局面においては、政府は市場を優越してもいけないし、存在感をなくしてもいけない。高いレベルでの政策決定こそが、北京・天津・河北省一体化戦略にチャンスをもたらす。
真の意味での法治化と契約社会の精神を土台にしつつ、政府と社会資本が協力し合う公民連携(PPP)制度を通じて、交通インフラや水道事業、電気事業、ゴミ処理、緑化といった様々な事業を国内外の事業主体に求めていく。それによって、政府と市場が協力し合いながら、真の意味で有益な北京・天津・河北省の一体化を推進することができると述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月3日