中国の対外投資構造、多元化が進む

中国の対外投資構造、多元化が進む。 中国の対外投資の主な対象は原材料、自然資源、エネルギーなどだった。しかし銅、鉄、アルミ、石油製品などの関連業界の生産能力の余剰が際立ち、国内経済のモデルチェンジ・アップグレードという背景もあり、資源業界の海外進出の勢いが弱まっている…

タグ: 対外投資 構造 多元化 融資

発信時間: 2015-04-06 09:16:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国企業は欧米で幅広い分野に投資を行っており、その投資構造は日増しに多元化している。まず注目すべきは、金融業だ。人民元国際化によるクロスボーダー貿易決済は、中国系金融機関に海外市場の決済サービスの需要をもたらす。中国企業の海外市場における急速な拡張は、決済、プロジェクト資金融資、M&A資金融資、経営資金融資、仕組み金融、グローバルキャッシュ管理などの総合的な金融サービスの旺盛な需要を生む。

次に注目すべきは、インフラだ。世界金融危機は先進国に対して、構造改革と供給面の改善を促した。しかし景気低迷によりインフラへの支出が伸び悩んでいることから、これらの国はインフラ面の対外開放を拡大している。先進国のインフラは中国企業に対して、低リスクで安定的な投資収益をもたらす。中国の2014年の対米鉄道設備輸出額は、前年比47.2%増の31億7000万元に達した。北京建工はマンチェスター空港の商業地区建設プロジェクトに加わり、中国広核集団はフランス電力と業務提携した。このような取引は、今後増加を続けるだろう。

それから、高級消費財だ。国内では高級消費財の需要が拡大しているが、多くの中国企業の製品は高付加価値および高級ブランドの位置付けを手にできず、苦しみ続けている。自力でブランドを樹立するのではなく、進出のハードルが高く、ブランドの長い歴史を持ち、原産地が限定されているハイエンド消費財業界に進出し、世界クラスの企業の仲間入りを果たすことが、多くの中国企業の優先的な選択肢になっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月6日

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