PEファンドの硅谷天堂資産管理集団股フェン有限公司による、南アフリカ上場の金山経営会社ビレッジ・メイン・リーフの買収が、後者の株主総会によって議決された。これは買収がほぼ完了したことを意味する。紫金鉱業集団股フェン有限公司などの上場企業も、進出に意欲を示している。金鉱業は歴史的にも稀な低迷期にあるが、国際金価格が反発する中、中国企業のゴールドラッシュが到来しているのかもしれない。
新たなゴールドラッシュ
硅谷天堂の同プロジェクト担当者の張晟氏は記者に対して、今回の買収額は6億3700万ランドに達すると明かした。業界関係者は、「金鉱業は歴史的にも稀な低迷期にある。国際金価格は3年間の低下を経て、このほどついに反発した」と述べた。国際金価格は3月下旬より反発しており、3週連続で高騰している。1オンス当たり1140ドルの低位置から開始し、心理的な分水嶺となる1220ドルの大台に2回乗り、7%弱の伸び幅を示している。
金鉱業の周期性
2010年以降、国際金価格が上昇相場を迎え、国内企業はゴールドラッシュを迎えた。業界関係者は、「前回のブームの最中、国際金価格は1オンス1800ドルに達した。しかし昨年は1100ドル付近を徘徊した。世界の金の生産コストを鑑み、多くの企業は損益分岐点の上下を推移している。ゆえに多くの企業が崖っぷちから引き返すのも無理はない」と指摘した。
業界関係者は、金鉱業の周期的な特徴を把握するほか、「中国企業は海外買収の成功を確実にしなければならない。まず買収したプロジェクトの稼働開始を遅らせてはならず、プロジェクトの不確定性を引き下げる必要がある。また上場企業の資産を極力買収することで、プロジェクトの財務の透明度と管理水準を高め、買収のリスクを最低限に抑えるべきだ」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月11日