趙氏はまた、「先進国や開発途上国と比較しても、中国の消費の対GDP比はまだ低い。ゆえに第12次五カ年計画の目標を実現したとはいえ、経済発展方式を転換し、原動力に変えるための道は未だ遠い」と指摘した。
消費拡大の原動力にも変化が生じており、注意が必要だ。同報告書は、中国の消費は商品からサービス駆動型に、伝統的な消費から新たな消費駆動型に変わっているとした。
経済成長率の低下の圧力が消費に波及するため、社会消費財小売総額を始めとする商品消費の伸び率がさらに低下する。しかしサービス消費の伸び率は、商品消費を上回る。そのうち居住、医療・保険、文化教育・娯楽などのサービス消費の伸び率は、食品や衣料品を大幅に上回り、消費全体に占める比率が急上昇する。交通と通信の伸びも顕著になる。サービス消費は消費拡大をけん引する主要な原動力になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月17日