天津自由貿易区の実施範囲は119.9平方キロ、天津港東部エリア、空港、臨海新区センタービジネスエリアという三つの地域をカバーする。佟家棟氏は、「天津はいくつかの点において率先して実験を行うべきだ。たとえば金融面の融資・リース、先進製造業の構造転換と発展、技術イノベーション、北方その他の地域に波及する機械製造とネット整備など」と指摘し、さらに「北京・天津・河北地域の近代サービス業、先進製造業と戦略的新興産業の合理的配置を促進するうえで非常に重要だ」と話した。
福建省 台湾と「海上シルクロード」を着目に
アモイ大学経済学院の朱孟楠副院長は、「福建自由貿易区の一大特徴は土地が広いこと。118.04平方キロの広さで3つのエリア、福建省南部から北部までのいくつかの地域をカバーし、しかもそれぞれのエリアで細分化されている」と紹介しながら、「このような分布局面にデメリットもあるが、新たな発展に広い空間を与え、それぞれの地域が重点を置いて発展することができる。ただ、地域間の歩調を合わせることが解決すべき重要な課題になる」と指摘した。
朱孟楠氏は、現在福建省では「海上シルクロード」核心エリアの建設という具体的な発展計画を上級機関に報告しており、その計画は自由貿易区の建設や発展と一致するものだ」と紹介した。さらに「中国の自由貿易区戦略の目的は国際ルールの形成にあり、海上シルクロードも例外ではない。我々は福建自由貿易区を両岸にサービスを提供するエリアにし、同時に海上シルクロード核心エリアを作り上げ、最終的にルールや環境を整備した上で世界に出ていくと考えている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月22日