中国人民銀行(中央銀行)は4月19日、2015年4月20日から各種預金類金融機関の人民元預金準備率を1%引き下げることを決定。
中央銀行による今回の預金準備率の引き下げは今年で2回目となり、その下げ幅の大きさも7年ぶりだった。預金準備率を1%引き下げたのは2008年11月以来のことであった。
中央銀行による今回の大幅な預金準備率の引き下げはA株式市場に送ったメッセージーではないはずであって、タイミングが偶然にも重なっただけだった。市場で出回っている「中央銀行の預金準備率引き下げは当局の株価抑制という噂を払拭する狙いがある」と見られるが、実際には投資家の憶測にすぎなない。
中央銀行の今回の預金準備率引き下げの真意を捉えるには、先ず目下の金融政策と株式市場を分けて考える必要がある。