経済の持続的減速という目下の経済情勢に直面して、中央銀行は今回再度預金準備率の引き下げで金融政策の適度な緩和というシグナルを出した。これは必要欠かせないことだ。なぜなら、現在中国のマクロ経済は成長速度の調整期・構造調整の陣痛期・前期刺激政策の消化期という「三つの時期」が重なった、一時的な苦境に直面するときだからだ。中国経済の将来の構造調整に着眼しようとするには、当面続く経済不振の情勢に必要な構造転換の過渡期を与える必要がある。さもないと、中国経済がハードランディングする可能性が高い、それが何よりも我々の避けたいことである。
むろん、中国当面の経済現状を言うと、中央銀行が適度な金融緩和策を続けることは相対的に必要だ。しかし警戒すべきことは、増えたこれらの資金を可能な限り実体経済に投入するように導き、株式市場や不動産市場への大量流出によって資産のバブル化を押し上げるのを防ぐことである。