中国自動車販売市場における日本メーカーのシェアは、ドイツメーカーに追い越されている。三井住友銀行(中国)有限公司企業調査部の薗田直孝部長は、中国自動車市場の現状を詳細に分析した上で、「ドイツ車は中国で高品質というブランドイメージを樹立している。またドイツメーカーが中国市場で販売している車種の多くは、デザイン性に優れており、若者が受け入れやすいモデルとなっている。車の全体感が強く、デザインも機能も非常に魅力的で、多くの若者から注目を集めている」と指摘した。
薗田部長は、日本車が中国で市場シェアを高めるための条件について、「中国市場の7割の消費者はマイカー初購入であり、選択する際に真っ先に検討するのはデザインと価格だ。このような消費の現状があるが、日本車が得意としているのは乗車時の快適性や車の機能性であり、消費者に重視されるとは限らない。このような問題が存在する中、中国における生産や開発などを強化する以外にも、中国の消費者のニーズと結びつけた、そのニーズに合致する車種を多く開発・生産するべきだ」と論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月23日