同局長はこう述べるとともに、国際資本の流動に対して臨機応変かつ均衡的な管理をしていくとした。その背景のひとつには、現在の国際収支と外貨需給が基本的に均衡している有利な状態にあり、状況の変化に応じて臨時的に「流入のコントロール」はあるものの、外貨体制の改革をさらに継続深化させたいという面がある。
もうひとつには、資本流出に対する監督管理政策は、主に現在の政策に基づいており、新しい措置ではないという面がある。「輸出して外貨を受け取らない」ことに対する専門検査の展開も、個人の外貨持ち出しや外貨による売買に対する監督の強化と、地下銀行などの違法活動に対する取り締まりの強化のためという目的に基づく。
管涛局長は、将来的には資本流動が激しくなる局面が考えられ、現在は不確定かつ不安定要素が存在している。事前策を万全にし、対応ツールを充実させ、状況分析とシミュレーションを行いながら、状況に応じた政策を行い、今後生じるであろう各種の状況に対応していくとした。また、資本流動によって生じるショックには積極的に対応し、マクロ的かつ周到な枠組みに基づく外債資本流動システムを早期に構築し、コンバージョンサイクルによるコントロールといった政策ツールを充実させながら、構造的・地域的金融リスクの発生を防いでいくと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月27日