15年前、広東省仏山市で1台目のロボットが「仕事」を開始した。このロボットは中国国内で初めて実験室から工場に導入されたロボットで、その仕事はサニタリー業界のセラミック製品の塗装だった。それから15年が経った今年、香港のエレクトロニクスイベントに米国企業が開発したヒューマノイド型ロボット「ハム(HAM)」が出展された。ハムは、相手の表情を識別し、それに合わせて自分の表情を変えることができる。そのリアルな表情は、大きな話題となった。経済日報が伝えた。
市場の需要は、ロボット普及のバロメータだ。賽迪顧問股份(株式)有限公司(CCIDコンサルティング)の李樹翀総裁は、「中国のロボットはこれまで、電子製造、自動車製造など精密製造の分野で急速に発展し続けてきたが、今や繊維・織物、石油化学などの労働集約型の業界でも急速に普及している。家電、電車・地下鉄、船舶といった伝統的な市場もロボット応用の中心地になりつつある」と語る。
▽ロボットの導入が常態化
製造業企業がひしめく広東省仏山市では、6つの主なタイプの産業用ロボットを含む約3500台のロボットたちが、120あまりの工場の生産ラインで働いている。