中国企業によるモスクワ〜カザン高速鉄道の落札は、今後のロシアおよび独立国家共同体の鉄道市場への進出の基礎を固めた。
中国北車の関係者によると、ロシアの高速鉄道市場には旺盛な需要がある。ロシアで運行中の高速鉄道は、2014年ソチ冬季五輪のために建設された、山間部会場とメイン会場を結ぶソチ高速鉄道の1本のみだ。総延長は163キロ、運行時速は180キロ。
その他の運行中の、モスクワ〜サンクトペテルブルク、サンクトペテルブルク〜ヘルシンキ、モスクワ〜ニジニ・ノヴゴロドの既存の鉄道を改築した高速鉄道は、真の高速鉄道とは呼べない。
ロシアは野心あふれる高速鉄道計画を打ち出した。ロシア経済の今後の発展の需要を満たし、現在の経済発展をけん引する重要なインフラ投資プロジェクトとして、ロシアの高速鉄道建設は2013年より真の加速段階に入った。ロシア初の高速鉄道であるソチ高速鉄道は、この年に開通した。2030年までの鉄道交通発展戦略によると、ロシアには2万キロの鉄道を新たに敷設する意向があり、うち5000キロは高速鉄道となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月10日