中国は最近の景気浮揚策で、過去の「4兆元」のような大規模な刺激策を講じていない。政府は各財政・金融政策ツールを分散的に利用しており、刺激を狭い対象に絞ることはなく、経済の全分野に拡散・浸透させている。これは重要なメカニズムの進歩であり、非常に深い意義を持つ。
中央銀行が2015年に利下げを続け、財政政策も実体経済に対して有利に働くようになると予想されている。人々の予想は正確さのばらつきはあれ、今年前半の調整でほぼ的中した。この一致は、官民が経済減速の圧力に対応するため、スムーズに連携したことを反映している。
中国経済の潜在力を奪える人はいない。中国の体制は、この潜在力を掘り出すため改善を続けている。この改善のペースは、社会の期待および需要と密接に結びついている。そのため、中国経済が具体的な一部の問題により落ち込み続けるという理由は存在しない。我々は問題そのものの危険性を警戒し、また問題と向き合う際に困惑し、自ら進んで怯えることを警戒するべきだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月11日