▼必要なのは新しいチャンスの把握▼
一方、外資の方も中国経済の先行きを明るいと見ている。上海米国商工会が発表した「2015年中国商業調査」によると、アンケート回答企業のうち73%と75%がそれぞれ2014年に黒字を計上したか、又は売り上げが伸びたと回答。また67%の企業が2015年に投資を拡大するとしている。
現在、中国は経済を転換中であり、低中エンドからハイエンドへのレベルアップに力を入れている。研究や販売分での外資の需要も増えている。ハイレベルのサービス業を提供する外資は、中国国内の高級サービスの供給不足を補い、産業構造のグレードアップを促進する上で大きな役割を果たす。外資にとって必要なことは、「中国における新たなチャンスを正確に把握すること」(邢副院長)なのである。
国務院発展研究センターの隆国強副主任は「中国市場におけるチャンスは、規模の拡張にあるだけでなく、需要構造が急速にレベルアップしていることにある。個人所得のレベルが上がり、消費構造の高度化も新たな需要を生み出している。消費者はより多くの、より優れた情報・医療・健康・金融・文化などのサービス商品を求めており、グローバル企業はこうした分野で優位性を持っている」と指摘する。