今回、李総理は訪問する国々といくつかの協力書類に調印し、内容は鉱産物、エネルギー、農業といった従来の分野や金融、科学技術、宇宙事業、インフラ建設といった新興分野をカバーする見込みだ。
ブラジルを例に挙げると、中国とブラジルの貿易・投資にはすでに多様な様相を呈している。中国はブラジルの飛行機を購入したことがあるが、一方中国がブラジルに輸出した電動車両と地下鉄の列車も2014年ワールドカップの開催に便利な輸送サービスを提供した。ブラジルはさらにアメリカ州における最初かつ唯一のアジアインフラ投資銀行設立メンバー国でもある。
「これまで中国と中南米の経済・貿易協力は主に鉱産物資源、大口商品、農産品に集中していたが、中国経済構造のグレードアップに伴い、この分野に対するニーズがやや低下し、中南米諸国も中国からの輸入品に一層の多様性を求めている。中国経済構造の調整は中国と中南米の貿易構造の調整に有利だ。それにより双方の経済・貿易協力が更に均衡的に発展することになる」と中国社会科学院中南米所の徐世澄研究員は話す。