「滬港通」(上海と香港の株式取引の相互乗り入れ制度)が半年前に始動し、中国内陸部株式市場が外部と連動する初のメカニズムとなった。これまでの投資額割当制度の下で、海外投資家は自らが中国政府に投資枠を申請するか、他人の名義を借りるしかなかった。5月13日付で英紙フィナンシャルタイムズが報じた。
中国株式市場の急騰を背景に、投資家が殺到している。特に海外のファンド会社について、彼らはまだ中国市場への投資に慣れていないだろうが、中国株式市場のリズムに乗り、利益を積み上げなければ、その分だけ業績が他社に追い越される恐れがある。
最近調整相場に入っているものの、上海株式市場は過去6カ月で76%上昇し、深セン市場は80%上昇した。取引高の記録更新に伴い、香港市場も半年で16%上昇した。
「滬港通」メカニズムがカバーする会社の数が限られており、海外投資家に株式所有権の問題も存在しているため、海外投資家の多くはなお投資額割当制度だけを利用している。しかし、長い目でみると、業務内容の充実化が進むにつれ、より多くの機関投資家とその他の投資家はこの投資手段を利用するようになると、市場参加者たちが見ている。