中央政治局常務委員で副総理の張高麗氏は19日、北京で開催された北京・天津・河北省および周辺地域の大気汚染改善協力組織の第四回会議に出席すると共に講話を発表した。張高麗氏は環境保護部の責任者たちの発言を踏まえ、大気汚染の改善を強化することは生態文明建設のための重大な任務だと述べた。「大気十条」が発表されて以降、北京・天津・河北省および周辺地域の大気汚染改善協力組織は有効に運営され、重点とされた改善任務は成果を挙げている。大気汚染改善に向けた責任体系は基本的に構築され、環境管理のための法制度も有効に運用されている。基礎的な職務の土台は不断に固められ、その成果は確実なものになっている。2014年には同地域の都市部でのPM2.5の濃度は前年比で14.6%減少した。今年の1~4月では前年同期比で20%減少した。しかし中国の大気汚染は依然として厳しい状態にある。これを解決するためには長期的な努力が必要である。大気汚染改善のための行動計画を継続し、重度汚染の日を徐々に減らし、大気環境の質を高めていかなければならない。
「北京・天津・河北省共同発展規則概要」に書かれたことを確実に実行するために、生態環境などの分野でいち早く突破口を見つけるべきである。石炭燃料や石炭粉を減らすためのコントロールを全力で行い、石炭無害化システムの利用を強化すべきである。重点業界の総合的管理を強化し、過剰な産業エネルギーを大きく減らすべきである。火力発電所の低排気ガス装備を積極的に推進し、工場の揮発性有機物排出に対し、全面的な措置を取るべきである。ガソリン車や船の汚染管理を強化し、石油製品の品質向上への取り組みを加速させ、新エネルギー自動車の使用を促し、港湾で試験的に応用されているクリーンエネルギーの取り組みを模範にしていくべきである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月22日