中国の大手動画配信サイト・優酷土豆が21日、第1四半期(1-3月)の未監査決算報告を発表。純利益が前年同期比47%増の1億8380万ドル(約220億円)に達した。しかし、コンテンツコストが大幅に増加したため、前年同期の3倍となる8350万ドル(約100億2000万円)の純損失を計上した。その他、2015年3月31日の時点で、中国の電子商取引最大手・阿里巴巴(アリババ)集団傘下の阿里投資控股有限公司が優酷土豆の株式20.7%を保有しており、筆頭株主となっている。新京報が報じた。
アリババが昨年4月に、優酷土豆の株式を取得するようになって以降、優酷土豆の損失は増加の一途をたどっている。実際の内訳は、14年第2四半期(4-6月)2650万ドル(31億8000万円)、14年第3四半期(7-9月)2960万ドル(35億5200万円)、14年第4四半期(10-12月)5130万ドル(約61億5600万円)、15年第1四半期8350万ドル。今年の第1四半期だけで、昨年1年間の損失の50%以上を計上している。
4月28日、優酷土豆は、アリババと同社の馬雲(ジャック・マー)会長が率いる投資ファンド・雲峰基金から12億2000万ドル(約1464億円)の戦略的投資を得たことを発表した。それにより、アリババが16.5%、雲峰基金が2%の株式を取得した。15年3月末の時点で、優酷土豆の筆頭株主は阿里投資控股有限公司で20.7%。優酷土豆の理事局主席・古永鏘氏の18.1%を超えた。しかし、管理層全体の22.9%は超えていない。
同決算報告によると、15年第1四半期、優酷土豆の現金、及び現金同等物の総額は4億6600万ドル(約559億円)に達し、アリババが投資を始める前の昨年第1四半期と比べると、約2倍に増加している。
「人民網日本語版」2015年5月22日