中国海洋石油総公司(以下、同社)が発表した最新の情報によると、中国が海外に建設した初の世界級液化天然ガス(LNG)生産拠点「カーティスLNGプロジェクト」が、4年以上の建設を経て稼働を開始した。これは世界初の、炭層メタン(CBM) をガス源とする大型LNGプロジェクトだ。科技日報が伝えた。
同プロジェクトはオーストラリアのクイーンズランド州に位置し、炭層メタンの可採埋蔵量は3500億立方メートルに達する。中国は同プロジェクトにより、20年に渡り毎年360万トンのLNG資源の供給を受けることができる。同プロジェクトの液化製油所の1号生産ラインは2015年1月、試験的に生産された1隻目のLNGの輸送に成功し、現在までに16隻分のLNGを交付している。2号生産ラインは調整中で、今年第3四半期に稼働開始する予定。プロジェクト全体のLNG生産能力は年間850万トンに達する見通し。
同社は1990年代より、中国LNG産業の事業展開を開始していた。広東大鵬LNG輸入拠点が2006年に完成し、6万トンのLNGを満載した1隻目の輸送船「海鷹号」が、オーストラリアから帰国した。これにより、中国のLNG輸入の歴史が始まった。同社は10年に渡り、南東の沿岸部で受入能力が年間2500万トンを超える7つの大型LNG輸入拠点を建設し、現在までに7000万トン以上のLNGを輸入している。中海石油機電集団有限責任公司も、世界2位のLNG輸入長期契約者となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月26日