上海自由貿易区は率先して、人民元資本取引自由化の技術的な備えを全面的に完了した。中国人民銀行(中央銀行)上海本部副主任の張新氏が4日、上海で開催された中国金融新業態フォーラムで明かした。
中央銀行の周小川総裁は今年4月のIMF年次総会で、将来的に6つの具体的な改革を推進すると表明した。これには適格国内機関投資家(QDII、Qualified Domestic Institutional Investors)の新制度(QDII2)の試行、証券取引所の相互接続、外国為替管理の大多数の事前手続きの取り消し、海外機関投資家の中国資本市場への投資の利便化、人民元の国際的な使用の促進、緊急時に必要な手段を講じるリスク管理が含まれる。
張氏は、「上海自由貿易区の金融改革の重点は、この6つの突破と全面的な徹底の実現である。管理された通貨交換性のある制度、力強く多角的にリスクを追跡する口座管理システム、マネーロンダリング、テロ組織への送金、脱税を防止する分析・検査システムなど、10の技術的備えができている」と紹介した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月8日