中豪両政府は17日、キャンベラで中豪自由貿易協定(FTA)に正式に調印し、今年6月1日に締結された中韓FTAに続く一大事となった。10年間続いた中豪両政府によるFTA交渉が実質的に妥結したことで、多くの国・地域に影響を及ぼすことになりそうだ。
中豪FTA発効後、両国の85.4%の輸出入商品にゼロ関税が適用され、今後さらに97%-100%まで引き上げられる予定だ。これによって、豪州のエネルギー、鉱産物、農産物、乳製品といった対中輸出産業が直接な恩恵を受けることになり、中国の機械、電子製品、アパレル・皮革、化学工業製品などもオーストラリア市場でより競争力を持つようになる。
オーストラリアは南太平洋の最大国であり、「西側の中等強国」とも見なされている。人口が2400万近くで、これまで中国とFTAを締結した国の中で、最も影響力のある西側代表の先進国と言える。中豪・中韓FTAは一種の勢いとなって一大流れを形成しようとしている。この2つのFTAが中国周辺諸国及びアジア以外の国々の手本となり、中国とFTA交渉・締結のラッシュがやってくる可能性がある。