中豪FTA調印 世界の流れに取り残されつつある日本

中豪FTA調印 世界の流れに取り残されつつある日本。

タグ: 中豪FTA調印

発信時間: 2015-06-18 17:06:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中豪FTAの締結は世界に、21世紀は国家安全の需要が絶えず膨張する時代ではなく、経済繁栄の需要がますます際立つようになる時代だという印象を植え付けた。豪州と韓国は何れも米国の盟友で、安全保障の面では米国とかなり歩み寄っている。しかし、それは経済面での中国政府と接近する豪政府の願望を阻止することができない。豪州は中国の8番目の貿易バートナーで、中国は2010年から豪州にとって最大かつ安定した貿易パートナーとなっている。豪州国内では政治と安全面における対中強硬論がずっとあるが、中豪経済協力のパワーが論調の拡大を抑制し続けてきている。

豪州は政治上の日和見主義者となっている。安全保障面で米国を頼りにしながら、経済面で中国との関係に頼っている。このような日和見主義的なやり方はアジア太平洋における米国の盟友の間で蔓延している。これら盟友の中米との距離間が曖昧化しつつあり、そのバランスの保てようによって世間の読み取り方も変わりつつある。

中豪、中韓FTA、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への英・仏・独・伊の加入は人々に、世界の焦点が経済分野に移すスピードが我々の予想をはるかに上回るということを教えた。地政学の杓子で物事を測るやり方に固執するのは、もはや19世紀の頑迷と捉えるしかない。

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