中国の衰退を喜ぶ一部の西洋人は、この機会を利用して危機を煽り立てている。英「デイリー・テレグラフ」紙は8日、中国株式市場が2倍に膨れ上がった後での30%暴落について、下げ幅がもたらした損失はイギリスの昨年の生産額に相当すると報じ、株価の暴落を「中国1929(アメリカで大恐慌を引き起こした株価暴落の年を指す)」と呼んだ。
西側諸国のメディアですら、多くがこのような大げさな見方に否定的だ。CNNは8日、この数週間で上海株が32%下落し、3兆元の富が雲散したと報じた。これとアメリカの金融危機(リーマンショック)の何が異なるのか。中国の状況は、当時アメリカで株価がゆっくりと崩れていったような悲惨なものでは全くない。2007年10月から2009年3月にかけてS&P500インデックスは58%下げ、最大666ポイントまで下落した。ドイツの財経ウェブサイトは9日、中国の9日の株価上昇を受け、世界危機の心配は一時後退したと報じた。
徐凌氏は取材に対し、「世界が中国株式市場に注目しているのは、中国の経済力がますます強大になっているからだ。中国のマクロ経済や資本市場の動きは全世界に影響を与えている。中国経済は近年、世界経済の成長を牽引しており、世界経済にとって重要な存在なのだ」と解説した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月11日