構造改革が奏効
伝統的なエネルギー大省の経済発展の原動力が不足する中、河北省、重慶市、広東省、浙江省の上半期の経済成長率が上昇した。専門家は、「これらの4つの地方の経済構造調整が奏効しているが、特に河北省と重慶市の安定的な発展は、北京・天津・河北共同発展、長江経済ベルト、一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)などの国家戦略によるものだ」と指摘した。
河北省の昨年第1四半期の経済成長率は、4.2%で最下位から2番目だった。河北省の経済成長率は昨年下半期より、安定化の流れを示している。河北省統計局の公式データによると、河北省ではサービス業が順調に発展しており、経済成長に対する貢献度が4四半期連続で50%以上を維持している。河北省の構造調整が奏効し、現地政府より「近年まれに見る喜ばしい変化」と称されている。
対外経済貿易大学公共管理学院の李長安准教授は、「インフラ整備への投資の加速に伴い、新規プロジェクトの河北省への入居、北京・天津・河北共同発展が、河北省の経済の反転上昇の好材料となった」と分析した。
経済規模の大きな浙江省は、今年上半期も好調だった。経済成長率は8.3%で前年同期を上回り、国家の平均水準を上回った。浙江省の経済成長率は、これまで全国では低めとなっていた。
浙江省統計局の王傑報道官は、「浙江省は近年、『インターネットプラス』を始めとし、新業態、新製品、新技術、新ビジネスモデル、新経済を始めとする産業で、目覚ましい成果を手にした」と話した。
王報道官は、「浙江省の今年上半期の、電気通信、インターネットおよび関連サービス、ソフト、情報技術を中心とする営利目的のサービス業の付加価値が、前年同期比で20%増加した。これらの新しい経済がけん引する新興勢力の急速な成長は、余剰生産能力を抱える伝統的な製造業と重化学工業の低迷の圧力を相殺した」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月23日