かつて訪日観光客に「黄金ルート」と呼ばれた「東京・京都・大阪ルート」や「富士山ルート」は今でも大人気だ。しかしリピーターの増加に伴い、観光地が多様化している。3200名の中国人観光客を乗せた大型クルーザーが7月22日、鳥取県の境港に寄港した。観光客は90台のバスに乗り込み、大山や出雲大社など山陰地区の観光地を目指した。
上海株式市場の波乱が訪日観光客の消費に影響を与えるという見方がある。しかし7月1日から10日にかけて、高島屋の訪日観光客向け販売額は2倍に増加した。大型免税店であるラオックスは「(上海株式市場の状況は)観光客の数に大きな影響を与えていないし、この傾向が変わることはないだろう」と分析する。
第一生命経済研究所のシニアエコノミストである家永利広氏は、もし今年1年の訪日観光客が1800万人に達すれば、関連投資も含めた日本の国内総生産額を4兆円押し上げると予測する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月29日