給湯器市場を例に見ると、上半期のオンライン販売実績は前年同期を大幅に上回り、76.3%増となった。メーカー各社が猛スピードで拡大するオンライン市場を制するために、ネット消費者の習慣に迎合して価格ダウンの販促戦略を打出した。その結果、ガス湯沸かし器を除く他の製品が軒並み著しい価格ダウンに見舞われた。
特筆すべきことは、オンラインコマース・プラットフォームにおける給湯器の売上高のシェアを見ると、天猫商場(Tmall)のシェアが昨年の29.3%から37.7%まで著しく拡大したが、電子商取引専門業者が足ぶり状態で41.2%のシェアを維持したままで、両者の格差が迅速に縮まり、オンライン市場は電子商取引専門業者と天猫商場の2強対峙態勢となったことだ。一方、冷蔵庫のオンライン市場でも天猫商場や垂直型電子商取引の売上高シェアが増加し続けているため、電子商取引専門業者のシェアが奪い取られつづけ、その他プラットフォームが更にシェアの持続的縮小に落ち込んでいる。
冷蔵庫ブランドのオンライン競争も日々熾烈化しつつある。TOP5とTOP10ブランドの集中度がそれぞれ2.2%と3.7%アップしているが、その他の中小ブランドのオンラインでの生存空間がますます縮まっている。