中国家電業界の上半期の市場分析報告書がこのほど出そろった。前年同期比で成長が減速したオフライン市場と違って、今年上半期の家電オンライン市場は依然として「急速な成長」という主要基調を維持しており、絶好調だった。家電小売市場においてオフラインとオンラインでは天と地の差があった。
「オンライン市場が急速に拡大する黄金期にあり、オフライン市場が低迷する今、オンライン市場発展のチャンスをつかみ取り、ブランドの優位性を活かし、オンライン市場を以ってオフライン市場の小売規模の縮小による損失を補てんするのは、メーカー各社が考慮に値することだ」と業界筋が指摘する。
オフライン販売が軒並み不振
年明けから不調だった洗濯機市場では、セール・シーズンの元旦と春節のいずれも売上げが落ち込んだが、国美電器(GOME)、蘇寧電器という2大電気量販チェーン店による強力な販促運動のけん引で、3月15日にようやく底を打って回復に向かい、結局前年同期比大幅増となった。北京奥維雲網(AVC)のモニターデータによると、2015年上半期の洗濯機市場は販売台数が前年同期比6.7%増の1558万台、小売売上高が同8%増の290億元となったが、オフラインの販売台数が同4.2%減で、売上高がわずか0.3%増にとどまった。