中国製造業、再びバージョンアップへ 良く練られた政策プラン
中国製造業、再びバージョンアップへ 良く練られた政策プラン。
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たとえば、中国では世界の20％の人口を７％の耕地で養っている。農業生産の重荷はかなり高い。農業生産効率を上げ、食の安全を確保するために、農業は必ず機械化の道を歩むべきだ。農業の機械化を実現させるためには、現代的農業機械の基盤が必要となる。またたとえば、中国の海岸線は1.8万キロの長さがある。輸出貨物の90％は船舶で運ばれる。同時に新しい資源の探査をする際、かなりの部分が海洋となる。そのため船舶工業や海洋工程設備の分野は特に重要なものとなる。
中国社会科学院工業経済研究所の研究員である曹建海氏は取材に対し、「かつて我々は製造業のレベルアップを進めてきた。しかし市場のニーズがそれに追いついておらず、レベルアップを図っても以前と利益が変わらないという状況に陥っていた。しかし現在、市場ニーズもレベルアップしてきている。そのため今回の重要プロジェクトでは、市場による下支えが大いに期待できる」と述べる。
具体的な実施について関係者は、政府の資金が呼び水となり、さらに多くの社会資本、とりわけ民間資本によるプロジェクト参加を促し、政府資金と融資、債券、ファンド、保険等が結合した様々な融資の組み合わせを探りつつ、資金の有効活用を図るべきだと提言する。同時に、政府の購買サービスを通じ、リスク保障システムなどを取り入れ、革新的製品を普及させていくべきだと述べる。
「製造業は“大きいが強くない”というのは、多くがミクロ経済の問題だ。第1に、数多くのメーカー企業が政府からの発注に血眼になってきた。第2に、多くの業界の発展が消費ではなく投資に依存し過ぎた」と、曹建海氏は述べる。「ハイテク製造分野に従事するだけでは競争力をつけたとは言えない。市場ニーズをどれだけ満足させているかを見る必要がある。今回のプロジェクトの発表は疑いなく、製造業がもっと早く、もっと良いレベルアップを図るための道筋を示したものだ」。
中国の製造業のレベルアップは現在、すでにいくつかの成果が見られる。今年上半期、エネルギー消費の高い6大工業は、工業全体から見てその割合を0.3％減少させている。それとは対照的に、スマートTV、都市軌道および車輛、太陽電池、水汚染防止設備の生産量はそれぞれ25％以上増加させている。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2015年8月1日
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