中国家電協会の姜風理事長は先ごろ行われた「AWE2016(中国コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」の始動式典で、「スマート化」は、2016年ひいては「十三五(第13次5カ年計画、2016~20年)」期の家電産業が目指すべき重要な方向だと述べた。スマート家電の生産額は2020年までに6000億元に上るとの試算もある。
「インターネットプラス」行動計画と「中国製造2025」戦略が進められるなか、中国家電業界は競争優位性の再構築を図っている。ハイアール、美的電器(midea)などの大手企業がスマート製造のトップランナーとなっている。モノのインターネット、ビッグデーター、クラウドコンピュティングなど新たな情報技術と製造技術の融合が加速し、製品のスマート化、システムサービスの充実化が同業界の新たな成長エンジンの形成を後押ししている。既存の家電企業がスマート化戦略を実施するなか、京東商城、奇虎360、アリババ(阿里巴巴)、小米などのインターネット企業も参戦し、スマート家電市場の競争が繰り広げられている。