世界で人民元の保有高を公表している24カ国のうち6カ国はアフリカ諸国だ。リビア中央銀行は2011年に外貨準備の5~10%を人民元にすると発表した。ガーナ中央銀行は2014年、商業銀行に対してガーナ・セディ(GHS)と人民元の直接交換の開始と人民元建て口座の開設を要求、人民元を準備通貨とした。ジンバブエも同年、人民元を法定通貨の1つに採用した。
オーストラリアン・ファイナンシャル・レヴューによると、今年は国際通貨基金(IMF)が特別引き出し権(SDR)構成通貨を見直す年にあたる。中国は米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円と同様に構成通貨への人民元採用を目指している。
英フィナンシャル・タイムズは、人民元が国際決済通貨入りの足場を固め、西側諸国による国際通貨管理の独占に風穴を開ければ、世界的な人民元への資産シフトが進む可能性があると報じた。
韓国SBSテレビは、人民元の国際化は益々現実味を帯びているとし、特段の変化が無ければ、人民元は日本円に代わって2年以内に世界第4の通貨になるとの楽観的な見方をも紹介した。権威筋によると、2015年末に世界全体の貿易決済額で人民元が占める割合は3.4%に達する可能性がある。中国が進める「一帯一路」構想の周辺国が資源エネルギーの対中輸出について、貿易決済の半分を人民元で行えば、人民元建て貿易決済の割合は7.05%に上昇する可能性がある。韓国は人民元オフショアセンターを目指し、努力すべきだと伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月11日