米国の有名テクノロジー情報メディアはこのほど、中国のIT大手・百度が「医療ロボット」を開発中だと伝えた。このロボットは音声による受け答え、患者の診断が可能だ。これは百度の人工知能技術の研究が、医療業界で応用されるケースだ。
米カリフォルニア州サニーベールの百度研究センターの研究員は最近、北京に帰国した。母の膝が痛み、治療が必要になったからだ。この研究員は中国の医療状況について聞いていたので、コネを使い事前に列に並び、2時間ほど待ちようやく母を診てもらうことができた。
この中国の劣悪な医療サービスに苦しんだ経験が、百度の新製品を生んだ。これは音声による交流が可能な、医療診断製品だ。使用者が関節痛、目の充血、咳といった一連の症状を口にすれば、百度はこの新製品を通じて直ちに診断と提案を行い、付近の医療専門家と連絡を取る。