スペインのエル・パイス紙は8月9日、「新たなる長征」と題した記事を掲載した。内容は下記の通り。
2020年には、2億人の中国人が海外を旅行する。専門家は、「日本人の旅行は日本を変えたが、中国人の旅行は世界を変える」と指摘した。
中国人にとって、午後のうちにローマを巡るのは容易なことだ。サン・ピエトロ大聖堂、サンタンジェロ城、トレヴィの泉などを2時間内に巡り、家に持ち帰る写真を十分に撮影できる。安徽省出身の王芳さん(音訳)は古代ローマのコロシアムの入口に立ち、この奇妙な廃墟に立ち寄ることに何の意義があるのか理解できなかった。どのみち友人たちも、映画でその外観を知っているだけなのだから。
9日内に5カ国の8都市を巡ることは、観光客にとって苦しいことではなく、夢の実現である。高齢者は数十年に渡り、自由に出国することを願っていた。若者たちにとっての海外旅行は家や車の購入と同じく、人生設計の一部分だ。そのため人々は今夏、再び旅を開始した。30数年間に渡る経済成長後、この地球上で最多の人口は観光客、高級品の購入者、学生、経営者、投資家として世界各地に押し寄せている。