日本政府は近年、ロボット技術の戦略・計画を積極的に推進しなければ、日本のロボット大国としての地位が危ぶまれることを意識している。日本政府は1月23日に、「ロボット新戦略」を打ち出した。同戦略は3つの重要な目標、「世界のロボットイノベーション拠点」「世界一のロボット利活用社会」「世界を見据えたロボット革命」を掲げている。同戦略はこの目標を実現するため五カ年計画を制定し、日本のロボット産業における世界トップの地位を守ろうとしている。
同戦略はロボットの新時代における3つの重要な目標を着眼点とし、ロボット革命を実現し、社会の問題を解消しようとしている。3つの目標は下記の通り。
(1)日本を世界のロボットイノベーション拠点とする「ロボット創出力の抜本強化」
産学官連携を強化し、利用者とメーカーの対話の機会を増やし、イノベーションを促す。同時に人材育成、次世代技術の研究開発、国際標準化などの作業を推進する。
(2)世界一のロボット利活用社会を目指し、日本の津々浦々においてロボットがある日常を実現する。
製造、サービス、介護、インフラ、自然災害の対応、工事現場、農業などで広くロボットを活用するため、ロボットの開発と活用を戦略的に推進すると同時に、ロボットの活用に必要な環境を整備する。