アリババ(阿里巴巴)グループの株価が、米国現地時間の21日に3.04%値下がりして1株68.18ドル(約8261円)となり、新規株式公開(IPO)時の公募価格68ドル(約8239円)にあと少しのところまで迫った。これは上場開始以来最低の価格だ。時価総額も初めて1696億ドル(約20兆5504億円)の低水準に落ち込み、最高時に比べ資産は1千億ドル(約12兆740億円)目減りした。「京華時報」が伝えた。
アリババ株は21日に2.14ドル(約258円)値下がりして68.18ドルとなり、上場以来の最低を記録し、下げ幅は3.04%に達した。
アリババは昨年9月に米国で上場し、IPO公募価格は68ドルだった。上場初日には38%も値上がりし、取引開始時の始値は92.7ドル(約1万1192円)をつけ、一時は時価総額が2410億ドル(約29兆983億円)を超えた。
昨年のダブル11(11月11日、独身の日)のショッピングイベントを前に、株価はさらに120ドル(約1万4504円)まで値上がりしたが、昨年末以降は緩やかな下降期に入った。過去最高値と21日の終値を比べると40%の値下がりで、アリババの時価総額のうち1千億ドルが失われたことになる。