▽ノルウェーの場合 政府系年金基金が存在感大 中国株にも投資
世界各国の年金資金管理制度をみると、ある国が年金資金によって長年にわたり世界の政府系ファンドの首位に立ち続けている。それは時価総額8千億ドル(約96兆3200億円)以上の資産を擁するノルウェー政府のグローバル年金基金だ。ノルウェー中央銀行のまとめたデータによると、この基金の現在の時価総額は6兆9070億ノルウェークローネ(約99兆8071億円)に上り、米ドルに換算すると約8295億ドル(約99兆7639億円)になる。
同行が今年3月に発表したデータでは、ノルウェー政府のグローバル年金基金の14年の投資リターン率は7.6%に上り、資産配分は株式が61.3%、債券が36.5%、住宅が2.2%となる。
同基金の年度報告によると、株式投資のリターン率が突出して26%を超え、このうち北米と欧州にある企業への投資が同基金の株式投資に占める割合が70%を超える。また不動産投資は5%に満たない割合でリターン率は11.8%に達する。注目すべきは、14年の同基金の投資総額のうち1.8%が中国株式市場に回ったことで、大陸部の企業514社に1140億ノルウェークローネ(約1兆6473億円)が投入された。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月28日