国家統計局の発表によると、8月の中国非製造業購買担当者指数(PMI)は53.4だった。前月に比べ0.5ポイント低下したものの、引き続き好不況の分かれ目となる50を3.4ポイント上回っており、中国の非製造業全体が安定成長傾向を維持していることが明らかになった。
産業別では、サービス業は前月を0.2ポイント下回る52.6と、業務量の伸びがやや鈍化した。うち航空運輸、郵政、ホテル、リース・ビジネスサービス、インターネット・ソフトウエア・ITなどが好不況の分かれ目となる50を上回り、業務量が比較的速いペースで増加した。資本市場サービス、鉄道運輸、道路運輸などは50以下となり、業務量がやや減少。建築業は57.8と前月を2.3ポイント下回り、全体の業務量は引き続き増加したが、増加ペースはやや減速した。
PMIを構成する各項目で、新規受注指数は49.6と前月比で0.5ポイント低下し、50を割り込んだ。産業別では、サービス業が49.0と前月から0.8ポイント低下。建築業が53.1に1.7ポイント上昇し、市場の需要回復が明らかとなった。
投入品価格指数は49.6に0.7ポイント上昇したが、引き続き50を下回った。非製造業企業による生産・運営の投入品価格は全体として下落したが、下げ幅は縮小した。産業別では、サービス業が49.7で前月から0.6ポイント上昇。建築業は48.8に1.1ポイント上昇した。