電子製品製造の世界的な大国として、中国の電子情報産業がここ数年にわたりその地位を急速に向上させ、産業チェーンも日ごとに成熟したことが、IC産業の発展につながった。
各方面の好材料をもとに、中国大手IC企業の業績も上向いている。中国最大で世界第4位の規模を誇る半導体OEM(相手先ブランド名製造)企業の中芯国際が先ごろ発表した今年第2四半期決算によると、これまでで最も好調な四半期となり、売上高は前年同期比6.9%増の5億4660万米ドル、純利益は35.0%増の7670万米ドルに上った。
拓墣産業研究所(TRI)は、中国のIC設計業について、政府による政策支援の恩恵や技術の向上、大規模な内需市場の存在を理由に、今年の総生産額は成長率が15%を超えると試算。また、紫光集団が同業の展訊と鋭迪科を買収したうえ、インテルからの出資を受ければ、大手IC企業となり、向こう数年以内に300億元(約47億6000万米ドル)をモバイルICチップの開発に充てるとの見方を示している。