周総裁は人民元レートについて、「金融市場の相互影響を鑑み、人民銀行は今年8月11日に人民元レート基準値の形成メカニズムの改革を行い、為替レート決定に対する市場の力を拡大した。これは人民元レート市場化改革の重要な措置だ。先ほどのドル高、新興国の通貨安による影響を受け、人民元の実効為替レートが上昇した。また金融市場の変動、市場への過度な流動性の注入といった原因により、改革後の人民元レートに一定の元安が生じた。しかし中国経済の基本面には実質的な変化が生じておらず、海外貿易も依然として大きな黒字を維持している。人民元には長期的な元安の基礎がない」と説明した。
周総裁は、「現在の人民元対米ドルレートは安定化しており、株式市場の調整がほぼ終了し、金融市場のさらなる安定化に期待できる」と指摘した。
周総裁は、「金融市場に一定の変動が生じたが、中国政府の改革深化の決意に変わりはなく、秩序正しく各種改革を推進していく」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月6日