ボストンでの受注を足掛かりに、中国中車は米国高速鉄道市場に参入する狙いだ。カリフォルニア高速鉄道はすでに着工。テキサス州のダラスとヒューストンを結ぶ高速鉄道の整備計画も推進されている。高速鉄道をめぐる入札では、部品が100%米国で製造されることが義務付けられる。 その受注に、中国中車の余衛平・副総裁は意欲を示している。「中国の高速鉄道製品の技術はすでに世界トップレベルに達している。米国で高速鉄道を整備する需要があれば、中国中車は受注の獲得に努める」と語った。
余副総裁は、米国の鉄道市場は非常に広いとみている。「中国は高い技術力、製造力、サービス力を持つ。中米鉄道業界で大きな相補効果が見込める。ライバル関係ではなく、協力関係だ」と述べた。 米国で生産拠点を構えることについて、余副総裁は、「世界一の先進国で、中国のハイエンド設備は単なる“製品の輸出”から、“資本・技術の輸出”に転換している。製品レベルの提携から、製品、技術、管理などを含めた全面的な協力関係の構築に転換している。こうした高レベルの協力関係の構築は、中国の対米投資・貿易のモデル転換にもつながる」と評価した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月7日
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