中国政府の債務リスクについては、GDPに占める債務の比率が低いため「制御可能」だと強調した。中央政府の債務はGDPの20%にも満たないうえ、地方政府の債務のうち70%以上が投資に関わるもので、リターンがある。中国政府の債務リスクに対する不安は考え過ぎと言うべきだ。当然のことながら、中国政府の債務問題への懸念についての質問を否定するものではない。「平和なときも困難や危険に備えて準備を怠らない」というのが中国人の哲学・考え方であり、これもまた間違ってはいない、と述べた。
金融制度改革については、引き続き推進する。中国は金融の安定を維持する必要があり、対外開放のためにも必要なことだと指摘。先ごろ、金利と預金準備率の引き下げに伴い、1年以上の定期預金金利の上限を撤廃したが、今後も引き続き規制緩和を行っていく。民営銀行の参入要件の緩和、外資の受け入れ、中国資本との合弁なども進めていく方針だとし、「改革の方向性は変わらず、改革の歩みは止まらない」と締めくくった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月10日