日本のパナソニックは、創業100周年を迎える2018年の売上高について、10兆円を目標に掲げている。全体の売上高に占める家電事業の割合は20%を目指す。グローバル市場のうち中国は最も重要な市場の一つとして、重要な役割を演じている。
パナソニックチャイナパナソニックアプライアンス社中国(AP中国)の社長を務める山内政直さんは、取材に対し、家電を単一の製品とみなさずに、各製品を組み合わせることで居住空間の快適さ向上につながるソリューションを提供し、製品外にある感情的な価値の創出を図る方針を示した。新ブランドのイメージキャラクターを用い、ブランド宣伝を統一的に進め、消費者に高付加価値製品を提供するとしている。
AP中国は今年4月に設立。1社で開発、製造、販売を手がけ、製品投入の加速と経営の現地化促進を目指す。山内さんは、「顧客ターゲットは主に高所得世帯する方針で、データによれば、中国で年間収入が21万元前後に上る層は現時点で全体の25~30%を占める」と述べた。それを踏まえ、高付加価値エリアを狙って、市場開拓を行うという。