UBS(スイスの金融投資会社)が17日発表した第16期「UBS価格と収入」の報告書では、スイスのチューリヒが世界で最も物価が高い都市で、上海と北京の物価がヨーロッパに追い付こうとしている。中国新聞網が伝えた。
この研究は1971年に開始されて以来、だいたい3年に一度発表されており、今期の報告書は全世界71都市の物価、収入、給与所得者の購買力において調査、研究を行なっている。2012年発表の報告書以来、全世界の経済事件の影響を受け6万8千を超えるデータポイントが集まった。
報告書では、122種の商品やサービスを含む標準化したひとくくりの価格を比較したところ、チューリヒ、ジュネーブ、ニューヨークが世界で最も物価が高い都市だった。東京はアジアで最も物価が高い都市だが、もし物価に家賃を組み入れると、香港がアジアで一番物価が高く、世界では6番目にランクされる。上海と北京の物価は今欧州に追い付こうとしており、上海の物価はベルリン、バルセロナより高く、北京と上海の物価はいずれもマドリッドより高い。
19都市の労働者の就業時間は年間2000時間を超えている。上海はこの中に含まれるが北京は含まれていない。香港の労働者の就業時間はパリと比べて1000時間多く、1日当たりに換算すると4時間超になる。上海の労働者は平均7日の有給休暇があるが、世界で一番少ない。北京の労働者は平均10日の有給休暇だが、世界で三番目に少ない。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年9月21日