「第12回中国-アセアン博覧会」(China-ASEAN EXPO)が、9月18-21日の日程で広西チワン族自治区南寧市で開催され、会場では活発な取引が行われている。
6度目の参加というタイの宝石商は、中国の顧客との取引を人民元で行っている。宝石商は「タイ国内でも、中国人観光客との取引は人民元で行っている」と語る。「中国とタイの貿易は益々緊密化している。中タイ両国の間で人民元による直接取引が実現すれば、為替相場の変動による損失を軽減できる」としている。
最近の人民元とタイバーツ相場下落に加え、マレーシアリンギットの対米ドル相場が1998年以来の最低水準に落ち込み、アジア通貨市場は総じて軟調に推移している。19日に開幕した「第7回中国-アセアン金融協力・発展フォーラム」では、中国とアセアンの中央銀行幹部から、「アジア通貨市場の安定に向け協力する必要がある」との意見が相次いだ。